小さな必然をデザインする
デザインには、課題を解決し、だれかの想いを社会へとつなぐ力があります。
ですが、「どうすれば売れるか」「どうやって他と差をつけるか」と考えるあまり、必要以上に飾り立てたり、本来の魅力を見失ってしまうことも少なくありません。
デザインは、新たに価値を付け足すことよりも、もともと内に備わっている個性を正しく外へと伝える営みであるべきだと考えます。現状をつぶさに観察し、魅力の源泉をつきとめ、本来あるべき理想的な姿へと戻していくように、デザインによってかたちを与えていく。
コンセプト、アイデア、世界観、表現方法 ── どんな些細な要素でも、何が最もふさわしいかを考え、ひとつひとつに意味を持たせる。そうした小さな必然の積み重ねが、だれにも真似できない唯一の「らしさ」へとつながることを信じています。
デザインをするとき、あえて自分のスタイルは決めていません。クライアントやプロジェクトの個性によって、表現はおのずと異なるはずだからです。答えを押し付けるのではなく、対話を重ねながら一緒に考える。ワクワクする未来を想像し、ともに汗をかく。そんなクリエイティブパートナーでありたいと思います。
誰かにとってかけがえのないものをつくること。「これでいいのか」を何度も繰り返しながら、もっといい答えを探す。そんなふうにして生まれたデザインで、世の中が1mmでも良くなることを願っています。
Profile
Omake
笠井 永充 
グラフィックデザイナー/アートディレクター
1982年徳島県生まれ。インターメディウム研究所(IMI)卒業。広告制作会社の勤務を経て、2012年より京都のデザインコンサルティングファームShunbinに在籍。ジャンルを問わない多様な業態のブランディングを中心に、CI、VI、ロゴ、パッケージ、ウェブ、空間サインなど多岐にわたるアートディレクション・デザインを手掛ける。「デザインは必然。」をポリシーとして、シンプル、明快、かつ芯のあるデザインを目指す。主な受賞歴は、日本タイポグラフィ年鑑 ベストワーク、Pentawards Silver、A'Design Award Silverなど。日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)会員。
Award

A' Design Award 2024  Silver
第18回 ひろしまグッドデザイン賞  奨励賞
第22期 ARTS卒業制作 植原クラス  金賞
Graphic Design in Japan 2022  入選
Metro Ad Creative Award 2021  協賛企業賞
Pentawards 2021  Silver
日本タイポグラフィ年鑑 2021  ベストワーク・審査委員賞
第17回 ガラスびんアワード 2021  優秀賞
日本タイポグラフィ年鑑 2025 / 2023 / 2022 / 2021 / 2020  入選
日本パッケージデザイン大賞 2025 / 2023 / 2019  入選
おいしい東北パッケージデザイン展 2018  入選
第31回 全日本DM大賞  入選
Media

年鑑日本のパッケージデザイン 2025|日本パッケージデザイン協会
日本タイポグラフィ年鑑 2025|日本タイポグラフィ協会
The Package Design Book 7|TASCHEN
年鑑日本のパッケージデザイン 2023|日本パッケージデザイン協会
日本タイポグラフィ年鑑 2023|日本タイポグラフィ協会
ブレーン 2022年7月号|宣伝会議
日本タイポグラフィ年鑑 2022|日本タイポグラフィ協会
ターゲットの心を掴む スタイルのあるブランディングデザイン|PIE International
日本タイポグラフィ年鑑 2021|日本タイポグラフィ協会
日本タイポグラフィ年鑑 2020|日本タイポグラフィ協会
年鑑日本のパッケージデザイン 2019|日本パッケージデザイン協会
デコレーション・グラフィックス|PIE International
パケ買いしたくなる! ヒット商品のデザイン|PIE International
Exhibition

BODY WORK 15  ─ デザインの本質、その骨格と視点 ─  @平和紙業 PAPER VOICE OSAKA(大阪)
日本タイポグラフィ年鑑 2021 作品展  @竹尾見本帖本店(東京)